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珈琲屋 いこい 神奈川県横浜市港北区

カフェオーナーインタビュー 珈琲屋 いこい

「ホテルラウンジのようなカフェにしたかった」

長年勤めた会社を退職し、住まいの近くにご夫婦で日常の暮らしの中で珈琲の香りを楽しめるお店をはじめたいと独立した珈琲屋いこいのオーナー。会社勤めからマスターへ、主婦業からカフェスタッフへ、転身をされたご夫婦二人が力を合わせてカフェをオープンして1年。はじめて経験されたカフェ経営の今までの道のりと現在の心境などを伺いました。

カフェオーナーインタビュー 珈琲屋 いこい

「お待たせせずに、料理を出せるようになりました。」

― 日吉駅からも近く、有名校がある人気の街で人通りが期待できる立地に出店されましたよね。1年たってみてどうですか?

モーニング、ランチとやって、夜の7:00にはクローズしています。はじめの頃はものめずらしさで入ってくるお客様がある時間帯に集中することがあったのですが、今はそれぞれの時間帯にお客様がいらっしゃり、様子も分かるようになりました。お食事のメニューの数はカレー、ミートソースパスタ、ハンバーグ、定番スープにトースト等とさほど多くないのですが、考えていたより食事がよく出ます。いくつかの数をまとめて注文されるときなど最初は本当に大変でした。お待たせすることもあったと思います。食事のお客様は割と時間に限りがあり、召し上がったら早めに帰られるというスタイルです。お待たせせずに食事を出そうと色々と工夫してきました。

カフェオーナーインタビュー 珈琲屋 いこい

― どんな工夫をされたのですか?

一番は業務用のオーブンレンジを導入したことです。市販の冷凍物などは一切使用せずに全て手作りですが、仕込みをした状態で急速冷凍保存をしています。解凍し、ひと手間加えて素早く提供するスタイルにすることで、いつも同じ味で提供できると考えたのですが、家庭用オーブンレンジでは限界があると分かり、ワット数の高い業務用のオーブンレンジを導入したのです。そのことで今は美味しい状態で早く食事を出せるようになっています。また、仕込みは無駄のないように在庫の様子を見ながら行います。食材の仕入れから仕込みが簡単にできるために分量を仕分ける準備、実際の調理と、作業も効率的に空いた時間にできるようにしています。

― システム的に組み立てをされていますね。

もともと私が(マスター)理系だからでしょうね。仕事は接客が好きなこともあって大手コンビニエンスチェーンの本社に入社しました。そのことは色々な面で活きていますが、お客様に満足していただくサービス自体が好きなこと、何か工夫して乗り越え、改善することが面白いですね。この限られた厨房と人数で、心を込めたお料理をお出しできると楽しくなります。

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「レシピは家庭の味がベースです。」

― 料理は奥様が考えるのですか?

家庭の味をベースにしています。家庭でも冷凍食品は使わずに、好きな野菜をベースに気にいった食材にこだわってきました。自分たちにとっての家庭の味をホームパーティーで喜んでいただくのが好きでした。お店もその延長でやりたいと考えていましたから、レシピは家庭の味です。

― レシピはもともとあったのですか?

いやいや、いつも同じ味にできるように、私(マスター)が分量をレシピ化しようとしたら「そんなのはいつもサジ加減でやっているから分からない!」と言われました(笑)。そこで、開封前の調味料で作ってもらって、残量から分量を引き算してレシピを作成しました。それぞれそうやって作っていったのです。そしたら意外にもサジ加減はいつも同じ分量だったことが分かって、家庭の味もプロフェッショナルだと感心しました。

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― 手間のかかったご自慢の家庭の味がリピーターを増やしている秘訣では?

あまり「手作り」とか「こだわりの素材」をPRしている訳ではありませんが、食べて頂いた方には伝わっている実感があります。デザートのケーキが手作りだと分かると、安心されるのかとても喜んで頂けているようです。いつの間にか種類も増えてきました。もちろんレシピ化して誰でも作れるようにして、2人で分担しながら焼いています。

カフェオーナーインタビュー 珈琲屋 いこい

「夫婦の性格は本当に違います。」

― 役割分担が素晴らしいですね。お二人が一緒にお仕事をされるのははじめてだと思うのですが、とてもうまくいっている様子ですね。

性格は本当に違います。ちょっとお互い気持がずれるときもありますよ。そういうとき、お昼の時間帯から午後にかけて頼んでいるスタッフさんが実は雰囲気をやわらげてくれて助かっています(笑)。お客様への接客もとても気持ちよくして頂いて救われています。2人だけでやるのは、難しかったと思います。もちろん、1人では他のスタッフさんがいても難しかった。お互いの良いところを出し合って今の形ができてきました。疲れたときに、想いやり合ってできるのは夫婦だからこそですね。

― 一緒にお仕事したことでお互いについて発見したことなどありますか?

私(奥様)はオープンしたばかりの頃に、コーヒー一杯にお代を頂いて「夫が会社からお給料をもらうことがどんなにありがたいことか。」とため息が出るほど実感しました。感謝の気持ちと、これからの大変さを感じましたね。マスターの性格もありますが、仕事を組み立てていくことや次から次に何かアイディアを出すところを尊敬しています。

― マスターから見て奥様はどうですか?

会社勤めを長年していましたから、街の様子や地域のコミュニティーが全く分かっていませんでした。妻が築いたコミュニティーや、妻には当たり前の街の様子や街の人のことが自分には初めて分かることばかりだと知ったのです。ありがたくもあり、うらやましくもありました。色々とがんばってくれているので、お互い身体を大切に、できる形でやっていければと思っています。

カフェオーナーインタビュー 珈琲屋 いこい

「お客様に元気をもらっています。」

― お客様の反応はどうお感じになりますか?

私(奥様)が日吉に住んでいたので最初は知人や近所の方々が来てくれました。落ち着いたころに、新しいお客様がいらっしゃるようになって、「美味しかった。」と言ってくださるのが本当にうれしいですね。

― マスターはどうお感じになっていますか?

ほとんどのお客様が「今日は美味しかった。」とか、話しかけるように「ごちそうさま。」って言ってくださります。自分は他のお店でそんなこと言ってたかなって、不思議な時期がありました。でも、とにかくそれがうれしくて。どんなに身体がくたくたになっても、次も、明日もがんばろうとなってきます。

カフェオーナーインタビュー 珈琲屋 いこい

「変形物件が今となっては良かった。」

― コムスペースでデザインさせていただきましたが、空間はどうですか?

事業計画を立て、この場所に決めて、すぐに物件を見に来てくれて中川さん(コムスペース代表)に「大丈夫ですね。」と言われたことでとても安心しました。「ホテルラウンジのように落ち着く空間にしたい。」等と、無理そうな希望もかなえてもらえて。お客様がお気に入りの席を決めている様子などを感じるとうれしく思います。

― こちらは立地が良かったのですが変形の物件でした。使い勝手はどうですか?

正面の大きな柱や変形の形が気になっていましたが、そこを活かして見えすぎない厨房にしてもらえたので、とても気に入っています。客席がこちらから良く見えるけれど、中の作業をあまり見せすぎてお客様が落ち着けないのは気になりますから。この物件にお店を持てて本当によかった。

カフェオーナーインタビュー 珈琲屋 いこい

― これからカフェをはじめたい方へ何かアドバイスはありますか?

大変なことがあっても乗り越える何かを持ち続けることですね。それがあればやっていけます。工夫し続けることもやりがいです。

― 今日はありがとうございました。

<コムスペースから一言> 今までと全く違う仕事をご夫婦でスタートすることはとても勇気のいることだと思います。スタートして1年間、色々なことをお二人で乗り越えて形づくり、地元に根付いてきたことは本当に素晴らしいです。想いや工夫がお店の個性となって少しずつお客様に伝わっていると思います。そういった姿が、チャンスや出会いを生み出すと実感させるお店でした。

お店情報:「珈琲屋いこい」神奈川県横浜市港北区日吉本町1-24-20 1F 【お店HP

撮影:J-LIGHTS 板村光一郎